もう、服は買わない(読書感想10)
コートニー・カーヴァ―
訳 栗木さつき
服を買わないためにショッピングを断つ事が大切だと書いてました。
つまり、ショッピングの習慣そのものを変える必要があるという事です。
具体的な方法は以下になります。
絵画を鑑賞するように、服を眺めて楽しむ
「所有」する喜びを「鑑賞」する喜びに変えてみましょう。たとえば美術館に足を運べば、作品を所有することはできなくても、その芸術性を鑑賞し、堪能することができます。同じことを新しい服やアクセサリーに当てはめてみましょう。ワードロープに新しい服が欲しいと思ったら、ただ眺めて鑑賞すればいいのです。
しばらく待つ
「これ、絶対欲しい!」と思ったものは、きっと来月になっても買えるはずです。ですから買い物をする前にとりあえず30日間待ってみましょう。そして30日間が経過したあと、そのアイテムがまだ必要と思えるか、素敵に思えるか、よく考えてみましょう。「絶対欲しい!」と思ったアイテムのことなど、数日もたてばすっかり忘れてしまうからです。
紙の上でお金を使う
小さなノートを用意しましょう。そして何かかいたくなるたびに、その商品名と価格をメモします。これを30日間続ければ、どれほど節約ができたかが一目でわかります。もう一歩踏み込むなら、買うのを思いとどまった商品の代金を、実際に貯めておきましょう。そうすれば30日後には貯まったお金をローンの支払いにあてたり、慈善団体への寄付にあてたりできるはずです。
プレゼントにかんする方針を立てる
友人や家族に相談して、プレゼントにかけるお金を減らす方針を立てましょう。プレゼント交換をやめれてほっとする人もいれば、あなたの案を断固拒否する人もいるでしょう。でも大半の人は、「プレゼント交換するけれど予算は減らす」という折衷案に応じてくれるはずです。もしあなた自身はプレゼント交換をきっぱりやめたいのなら、まだ心の準備ができてない相手の気持ちを思いやりつつ、こちらの意思をはっきりと伝えましょう。
メールマガジンの受信や定期購読をやめる
お気に入りのショップからの最新情報をメールで受信するのをやめましょう。カタログの郵送も停止してもらい、セールのちらしを見るのもやめてください。商品のことを知らなければ、欲しくなりませんから。
ものに期待するのをやめる
ものに、あなたの人生を変える力はありません。何を買ったところで、それでよりよい人間になれるわけではないのです。あなたをよりよい人間にできるのは、あなただけです。
ビジネスを先読みする人の日本経済史の読み方(読書感想9)
日本がハイパーインフレになる目安となる4つの指標を上げていました。
- 経常収支の赤字が続く 経常収支とは海外とのモノやサービスなどの取引を総合的に表した金額です。(主に、貿易収支と所得収支)です。経常収支の赤字が続くようになると、国債が暴落する可能性があります。
- 家計貯蓄率のマイナスが続く 二つめは、家計貯蓄率です。日本国債の9割強は、国内の預貯金によって買い支えられています。家計貯蓄率のマイナスが続いていくと、日本国債を買い入れる原資も減っていくというとです。
- 財政赤字が膨らみ続ける。 三つめは、名目GDP比での財政赤字残高です。今、日本は名目GDP比で200%を超える財政赤字を抱えています。
- 日本国債の格付けが下がる 最後のポイントは、日本国債の格付けです。2014年12月1日、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に1段階格下げしました。上から5番目の格付けであり、G7先進国の中では、「Baa2」をつけているイタリアの次に低いものです。国債の格付けは何を示すかというと、「政府が借金を返済できるか」という信用力です。
感染症の日本史(読書感想8)
この著者の日本の歴史についての深さは、本当に凄いと思います。
テレビでこの著者を見たことがありますが、歴史資料を確認するために、日本全国津々浦々回っているようでした。そして資料を確認したとき、本当に嬉しそうでした。私の憶測ですが、資料確認をすることによって歴史の新たな発見、再確認をしたりするのが、謎解き?みたいで楽しいのだと思います。
今流行っている新型コロナウイルスの対策について、ヒントがないかと読んだ本ですが、スペイン風邪の話が参考になりました。スペイン風邪は日本に第1波から第4波まで(大正7年~大正9年)きたが、第1波に罹っても死ぬ事はほとんどなかった。しかも第1波に罹った場合それが免疫となって、第2波から罹らなかった可能性があった。しかし第1波、第2波と進むにつれて、強毒化していった。そして初めて罹ったのが第2波、第3波であった場合、亡くなる方も多かった。という事でした。
因みに、菅首相が冬休みの読書として選んだ本でもあります。
教育格差ー階層・地域・学歴(読書感想7)
松岡亮二
出身階層の違いによる子供の学歴格差について、多くのデータを用いて説明している本です。この本で書かれている出身階層とは、主に親が大卒か非大卒かという事でした。例え子供が小学校入学前であっても、その子供の親が大卒か非大卒かで子供の教育格差がついており、それがさらに中学受験、高校受験で振り分けられる事によって、決定的になり、高学歴、低学歴につながっていくという事でした。低偏差値の学校に入学した子供は、親、友達、先生等、周りの環境から自分の低学歴の進路に納得をしてしまう。そして高偏差値の学校に入学した子供は、親、先生等の期待を背負い、高学歴な進路に進んでいくといういう事でした。
自分自身は、父親は中卒、母親は商業高卒、ですが、地方の国立大学に現役で進学をすることができました。お金がないので、塾も、通信講座も何もなし、あるのは学校で配られる教材と、不定期でもらえる小遣いから買う参考書でした。酒飲んでテレビをみている親のバカ笑いを聞きながら勉強していました。高校の偏差値は65はありました。我ながら頑張りました。一応三大都市圏の愛知県出身だから本当の田舎ではないからでしょうか?
現在23区内に住んでいます。しかし、自分の子供は低偏差値45の高校に入学をしました。今大学受験生で、猛勉強をしていますが、全く成績が伸びません。きっと基礎力というような読解力がないからでしょう。本を全くよまなかったツケがきています。小さいときから沢山読み聞かせをして、かなり働きかけをしましたが、小学校の音読の宿題、読書、にもの凄い抵抗していました。
こちらの著者に子育てにおいて何が足りなかったのか教えてもらいたいと思いました。
妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。(読書感想6)
ズュータン
私も信じ込み易い性格なので、読んでいて他人事のように思えなかったです。
ここで書かれている奥さんがはまった会社は、ア〇ウェイだと思われます。
私も子供が小さいとき、誰も知らない所へ引っ越すことになり、その引っ越し先で間もなく、同じマンションのAさんと知り合いになりました。すぐAさんの自宅に呼ばれたので、ヒョコヒョコ付いていきました。Aさんの自宅に上がって、Aさんの家族の話を聞いた覚えがあります。自分の家族の話も訊かれて、しゃべったかは、覚えていません。(訊かれていても、ベラベラ自分の事を話すのが好きではないので、きっと適当に誤魔化しています。)その後何もありませんでした。しかしある時、同じマンションのBさんから「Aさんから、10万以上の鍋を買った。」という事を打ち明けられました。それを聞いて、Aさんが私を自宅に呼んだ理由が分かりました。
また、眼科で会った子供の同級生の親に、ミ〇プルーンについて、ちょっと説明をうけた事もあります。特に薦められた訳ではないので、その後何もなかったです。中井貴一がCMをやっているやつです。これも市販しておらず、ネットにはマルチ商法と書かれていました。
また、ニュー〇キンもマルチ商法らしいです。親が買っていました。シャンプーとリンスのセットで1万円ぐらい払っていたと思います。これは長い期間購入していたと思います。親が別の人に薦めてはいなかったので、単純にこの商品が好きだったのだと思います。
以上のように、マルチ商法は身近にあると思いますので、そういう気持ちをもって世の中を渡って行きたいと思います。
世界一安全で親切な国日本がEUの轍を踏まないために移民難民 ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019(読書5)
川口マーン恵美
グッドブックス
ドイツの移民問題について書かれた本です。
ドイツと言えば、ベンツ、BMW、プーマ、アディダス、車から服に至るまで、一流の企業がある豊かな国です。そのドイツを目指して中東、アフリカから大勢の違法難民が押し寄せてきてるようです。そして難民は一度住み始めたら、自国に戻ることなく、ドイツで違法難民から移民に代わり、2世、3世につながるそうです。
陸路で来る違法難民もいるが、ボロ船でヨーロッパ大陸に渡ってくる違法難民も多いようです。NGO団体に助けられる事を織り込み、違法難民はわざと船の事故を起こして、人名救助という事でスペインとかイタリア、ギリシャの港に入る事ができ、そこからドイツに入国が可能だそうです。
日本でも難民が近隣国からボロ船で日本の海近郊に漂流したら、NGO団体が勝手に日本の港に連れてくる可能性を作者は指摘していました。