ビジネスを先読みする人の日本経済史の読み方(読書感想9)

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小宮一慶

KADOKAWA

日本がハイパーインフレになる目安となる4つの指標を上げていました。

  1. 経常収支の赤字が続く                                     経常収支とは海外とのモノやサービスなどの取引を総合的に表した金額です。(主に、貿易収支と所得収支)です。経常収支の赤字が続くようになると、国債が暴落する可能性があります。
  2. 家計貯蓄率のマイナスが続く                                     二つめは、家計貯蓄率です。日本国債の9割強は、国内の預貯金によって買い支えられています。家計貯蓄率のマイナスが続いていくと、日本国債を買い入れる原資も減っていくというとです。
  3. 財政赤字が膨らみ続ける。                                                 三つめは、名目GDP比での財政赤字残高です。今、日本は名目GDP比で200%を超える財政赤字を抱えています。
  4. 日本国債の格付けが下がる                                             最後のポイントは、日本国債の格付けです。2014年12月1日、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に1段階格下げしました。上から5番目の格付けであり、G7先進国の中では、「Baa2」をつけているイタリアの次に低いものです。国債の格付けは何を示すかというと、「政府が借金を返済できるか」という信用力です。