感染症の日本史(読書感想8)

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磯田道史

文藝春秋

この著者の日本の歴史についての深さは、本当に凄いと思います。

テレビでこの著者を見たことがありますが、歴史資料を確認するために、日本全国津々浦々回っているようでした。そして資料を確認したとき、本当に嬉しそうでした。私の憶測ですが、資料確認をすることによって歴史の新たな発見、再確認をしたりするのが、謎解き?みたいで楽しいのだと思います。

今流行っている新型コロナウイルスの対策について、ヒントがないかと読んだ本ですが、スペイン風邪の話が参考になりました。スペイン風邪は日本に第1波から第4波まで(大正7年~大正9年)きたが、第1波に罹っても死ぬ事はほとんどなかった。しかも第1波に罹った場合それが免疫となって、第2波から罹らなかった可能性があった。しかし第1波、第2波と進むにつれて、強毒化していった。そして初めて罹ったのが第2波、第3波であった場合、亡くなる方も多かった。という事でした。

因みに、菅首相が冬休みの読書として選んだ本でもあります。