教育格差ー階層・地域・学歴(読書感想7)

松岡亮二

ちくま新書

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出身階層の違いによる子供の学歴格差について、多くのデータを用いて説明している本です。この本で書かれている出身階層とは、主に親が大卒か非大卒かという事でした。例え子供が小学校入学前であっても、その子供の親が大卒か非大卒かで子供の教育格差がついており、それがさらに中学受験、高校受験で振り分けられる事によって、決定的になり、高学歴、低学歴につながっていくという事でした。低偏差値の学校に入学した子供は、親、友達、先生等、周りの環境から自分の低学歴の進路に納得をしてしまう。そして高偏差値の学校に入学した子供は、親、先生等の期待を背負い、高学歴な進路に進んでいくといういう事でした。

自分自身は、父親は中卒、母親は商業高卒、ですが、地方の国立大学に現役で進学をすることができました。お金がないので、塾も、通信講座も何もなし、あるのは学校で配られる教材と、不定期でもらえる小遣いから買う参考書でした。酒飲んでテレビをみている親のバカ笑いを聞きながら勉強していました。高校の偏差値は65はありました。我ながら頑張りました。一応三大都市圏の愛知県出身だから本当の田舎ではないからでしょうか?

現在23区内に住んでいます。しかし、自分の子供は低偏差値45の高校に入学をしました。今大学受験生で、猛勉強をしていますが、全く成績が伸びません。きっと基礎力というような読解力がないからでしょう。本を全くよまなかったツケがきています。小さいときから沢山読み聞かせをして、かなり働きかけをしましたが、小学校の音読の宿題、読書、にもの凄い抵抗していました。

こちらの著者に子育てにおいて何が足りなかったのか教えてもらいたいと思いました。