海賊王と呼ばれた男 上・下(読書3・4)

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百田尚樹

講談社

石油販売会社の出光興産の創業者をモデルにした歴史小説です。

明治18年から昭和54年まで、95年間の日本の激動の時代を描いています。

石油というのは、採掘して取り出しているからいつかは無くなるだろうと言われています。温泉も取りすぎると無くなるのだから、石油も取りすぎると無くなるでしょう。しかしそれがいつなのかは、誰も分からないです。

日本はエネルギーの殆どを輸入に頼っています。だから自国で作る安定したエネルギーして原子力エネルギーを推進していったんだと思います。しかし、東日本大震災による福島原発の爆発で、原子力エネルギーの怖さを体感し、原子力エネルギー政策が上手くいかなくなりました。(現在その分は天然ガスでカバーしているようです。)

日本はこれから、世界に何を売って世界からエネルギーを購入していくのでしょうか。今までは電化製品、自動車といった工業製品でしたが、そのビジネスモデルが崩壊しています。

「寒い外から帰ってきて、スイッチ一つで暖かいお風呂に入れる。」「熱帯夜にエアコンで快適に寝れる」といった今までできた事が出来なくなるかもしれません。

 

【エネルギー】日本の発電力の供給量割合[2019年版](火力・水力・原子力・風力・地熱・太陽光等) | Sustainable Japan

  

夫のちんぽが入らない(読書2)

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こだま

auddio bookで聞きました。

興味深いタイトルだったので、選びました。

作者の自叙伝です。

大学時代から付き合っていた彼氏とセックスをしてもお互いの物のサイズの違いからか、最後まで挿入することができなかったのに、なぜか結婚して、案の定、結婚後も挿入できず、夫は風俗に、妻は不倫に走ってしまって、仕事のストレスも加わり、お互い心が病んでくるという話でした。

先ず、彼氏と最初の出会い辺りから変です。

「アパートに引っ越してきた大学1年生の女の子の部屋に、同じアパートに住でいる同じ大学の2年生の男が、会ってすぐ居座る。そして、数日後には同じ布団で寝たいと言って、女の子も了承する。」

絶対ありえない!!と思いました。私だったら初対面の男は全て、部屋に入りそうになった時点で叫んでカギをかけ警察を呼びます。そもそも初対面のくせに慣れ慣れしてくるような男は信用できません。アウトです。また、性交が成功した事ないのに、結婚するのも変です。せっかく付き合って分かった事なのに、わざわざリスクを取りに行っています。そして結婚後、夫も妻も他の人で埋め合わせしようとして、エロ小説でも書けないような超気持ち悪い事をし続けました。

お互い別の人と結婚していたら、こんな不幸にならなくて、作者も小学校の先生を辞めずにすんだかもしれません。

 

 

 

 

教場(読書1)

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長岡弘樹 

小学館文庫

auddio book というサイトで聞く読書というやつで、こちらの本を聞いてみました。

聞く読書は、なかなか良いと思いました。

今まで、家事をしながらYouTubeを聞いていたけど、広告が多いし、個人が思った事、考えた事をgoogleのルールに沿って発信するものだから、「テレビより偏っている」と思うことが多かったし、広告も鬱陶しいし、テレビを見ないでYouTubeを見るって事は結局googleアメリカ)の収益になるって事だし、音楽を聴くのもそれ程すきではないし、って事で悩んでいたので、いいものが見つかって良かったです。今年はこれを沢山聞いていこうと思います。

ちなみに教場の感想は、面白い小説でした。ネットでも言われているように、警察学校の凄くクールな金八先生ってところかな?

新世界より上・下(読書52・53)

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貴志 祐介

講談社

こちらの本は2回目の読書になります。

とても怖いけど面白い本です。

人間の真相心理とか、どうしようもなく残酷なことろ、子供の抑えきれない好奇心みたいな所が上手く話しに盛り込まれていて、SFに思えないほどリアリティがある話でした。

野狐丸、あとちょっとだったのに、残念だったね。

 

ゲコノミクス巨大市場を開拓せよ!(読書51)

藤野 英人

日経BP

ここ1年ぐらい禁酒していることから、興味を持ったので、読みました。

本の内容で、一番気になった箇所は、

「酔い」というものは昔は権力者に配ってもらうものだったんじゃないですかね。だから、「ご苦労さん、働いてくれてありがとう」と登場するお酒と同じように、農作業であれ何であれ、みんなでこの日ばかりは酒が飲めるというのは、酔いがプレゼントされるという形だった。酔いのプレゼント・贈与が、権力の構造の中に仕組まれていたんだと思うんです。会社というのは、食い扶持を配る場所であり、酔いを管理してコントロールして贈与するというところだった。なので、子分になれば、そこの場所で酔いがいただけるというので、忘年会とか飲む機会があったと思うんです。だけど今は、酔いはプレゼントされえるものじゃなくて、自分であがなうものになった。 

です。

毎日一生懸命働いていたら、酔いを味わいたくなるのもとても分かります。自分の両親も一生懸命働いて、1年365日、毎日飲んでました。でもその酔っぱらいながらテレビを見ている時間とトレードオフで何かをする時間がなくなっていました。子供と話す時間、読書の時間、そして睡眠時間。

私も沢山は飲めない体質ですが、以前は悪しき習慣で毎日少し飲んでました。ほろ酔いが良かったのだと思いますが、少しでも飲んでしまうと夕食の片づけ等が確実に遅くなり、入浴時間、就寝時間が確実に遅くなっていました。しかし今は夕食後の家事を早くに終了することが出来て、確実に就寝時間が早くなりました。そして、早朝のランニングもすることが可能になり、以前より時間を効率的に使えるようになりました。このまま続けて行こうと思います。

 

 

 

政治家の覚悟(読書50)

菅 義偉

文藝春秋

今の首相、菅総理の自叙伝。

ふるさと納税」という、税金の無駄遣い政策を考えたのもこの方だったんですね。

昔は地方で公共事業でやることによって、国に集まった税金を地方に配っていたのに、そういうお金の回し方が出来なくなっていたから、こういう事を思いついたのかしら?(過疎化地域で公共コンクリート建造物を作る事への批判からか?)

過疎地域でも生きている人がいる限りは最低限のインフラが必要だけどそのインフラを維持するのにもお金が必要です。都会に比べて人口が少なすぎて、とても非効率ですよね。学校でも、病院でも、道路でも、役所でも、図書館でも。

自分は地方で育ってきて、大都会東京で住んで、子育てをしてきて思う事は、都会で子育てはとても大変だったという事です。駐車場がバカ高いので車を手放したし、どこ行っても人は多いけど狭いし、人が多いから変質者も多いし、身と心をすり減らしながら子育てしてました。地方の方が断然住みやすかったです。

それも踏まえて思う事は、田舎の人は、都会の人がずるいみたいな感じで思っているけど、都会で暮らす理由は、そこに仕事・会社があるからである。狭くて、混雑して、そして土地代が高いけど、我慢して暮らしています。しかし一方インフラを整備、維持するには、沢山の人をカバーできるので、同じ税金でも有効に利用できます。

人口減から税収が少なる事が予想されており、自然災害も頻発しています。限られた税金を効率的に使う。つまり出来るだけ多くの日本人(特にこれから日本を支える若い人)を助けるにはどうしたらいいのかを国会議員の方たちに真剣に考えて欲しい、と思いました。

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勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書(読書49)

中田 敦彦

SBクリエイティブ

新時代を生き抜くために自分が持っている経験と知識だけで立ち向かおうとするのは無理があるので、勉強をしていく必要がある。そしてその勉強を進めて行くうえでかかせないのが独学である。また現在はYouTube等を利用して独学がやり易い環境が整っています。しかし、独学において著者の欠かせないものは、読書であると述べています。そして、その読書に関して著者のルールを6つ紹介しています。

①読書の目的を明確にする。

 例えば、情報収集の手段として本が優れている。教養を勉強するのが面白い。人に話すために教養を身に着けたい。等の目標を明確にする。

②情報収集は一冊の本を軸にする。

 町の書店で気になるテーマに関する本を2~3冊まとめて購入し、すぐに喫茶店に入り購入した本を読み比べる。そのうち1冊を軸にして残りは補完的に参考にする。最後に、本を読んで気になったワードをインターネットで調べる。

③本で読んだ知識を体感してみる。

 インプット一辺倒にしないこと。学んだ事をノート、ブログ等に書いて意識的にアウトプットする。更に本で読んだ事を実際に体感してみるのも良い。

④誰かに話す事を前提に本を読む

 話すことを前提にして情報収集するとインプットしながら情報が頭の中で立体的に積みあがっていきます。

⑤テレビ番組を学びのツールにしない。

 圧倒的に効率が悪いし、視聴者年齢に喜ばれる結論で進んでいくからです。

⑥歴史を軸にその他の分野を横展開で学ぶ

 最初に日本史と世界史を学んで自分の中で歴史の知識を軸につくると、ジャンルを広げていった時に、自分の頭の中で知識を一つに体系立てて整理しやすくなります。歴史と関連付けて学べるので、自分の頭の中に定着しやすくなります。

 

 

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